豹変彼氏~ドラマティックに愛されて~
ガチャっとバスルームの扉が開いて、バスローブ姿の孝志が出て来た。
黒髪は濡れて、バスローブの胸元は開いている。
ああ、見ちゃう。
見たら心臓とまりそうなのに、見ちゃう。
なんだ? あのフェロモンは。
「お先に。光恵も入ったら?」
孝志が笑顔でそう言う。
あ、今、光恵って呼んだ。
「う、うん」
光恵は駆け込むようにバスルームに入り、鍵をかけた。
死んじゃう。
死んじゃう。
死んじゃうううううう。
鏡に向かって、無音の叫び声をあげた。
フェロモンにやられて、心臓がとまるって、あるかもしれない……。
ワンピースを脱ぎ、下着を脱ぎ、熱いシャワーを浴びた。
馬鹿みたいと思いながら、いつもより念入りに洗う。
たくさんの泡をたてて、身体をぴかぴかにした。