secret act Ⅰ
通り過ぎようとする私達に女は続ける。
「翔貴さんが来てくれなかったら、あの子の婚約者にあの男同様、ひどい事されてたわ」
その言葉に足を止めた。
──私の婚約者?
そんなのいない........けど、胸がざわつく。
「翔貴さんは私を助けに来てくれたんでしょ?」
女は微笑み首を傾げる。
「んな、わけねーだろが」
「あらっ、その子に気を使ってるの?
それともあの子?」
もぅ、女が何を言いたいのかわからない。
それよりも" 私の婚約者 "の事を知りたい