secret act Ⅰ
《翔貴 side》
目の前の女にイラつく。
こいつが俺の前に現れるのは予想していた。
だが、ここまで都合よく考えているとは.....黙って最後まで聞いたが、本当なら" 制裁 "を与えたいぐらいだ。
それをしないのも、黙って最後まで聞いたのもこいつが最初に言った" 婚約者 "のせいだ。
それは予想外だった。
あの場にいた男達に聞いても
「いきなり電気が消えて後ろから殴られた」
誰も見た奴はいなかった。
だから、こいつには聞かなかった.....が、こいつは話しているようだ。じゃねーと" 婚約者 "とは言わねーはずだ.....
女を見たまま、眉間にシワを寄せどうするかと、考えていると服を引っ張られるのを感じそっちを見ると裕美と目があった。
『婚約者』
そう小さく呟いた裕美。
裕美も気になっているのだろうが、今のゆみでは直接聞くことはできない。
女にはイラつくし突き放したいが、今一番欲しい情報を持ってる。
自分の気持ちを抑え、女を見た。
《翔貴 side end》