氷がとけるように。
「お邪魔します」


コンコンとドアを叩き、小さな声で挨拶して中に入る。


「由紀さん、出産おめでとう。あっ、いいよ、寝たままで」


起き上がろとした由紀さんに声を掛ける。


「大丈夫。
七海さん、ありがとう。来てくれたんだ」


「工藤君からメール貰って赤ちゃんの顔見たくて来ちゃった。
わっ、ちっちゃい」


由紀さんのベッドの横に小さい赤ちゃんが寝ていた。


「七海さん、抱っこしてもらえたら嬉しいな」


「いいの?ちょっと怖いな。
わ~可愛いっ」






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