氷がとけるように。
「木村さん。
レモン酎ハイ、1口ちょうだい?」


私の返事も聞かずにグラスを取り飲んだ。
素早さに言葉が出ない。


「美味しい。俺も木村さんと同じのレモン酎ハイ飲も」


「工藤君、から揚げ残ってるよ。食べたら?」


この雰囲気を変えようと話を工藤に振る。唐揚げの皿を渡した。


「山下食べるか?」


「いい、いらない」


「じゃー、もらうな」


ばっと立ち上がった山下君を見上げる。


「俺、トイレ行って来る」


完全に酔っ払っちゃった山下君はフラフラして出て行く。


工藤と私はそんな山下君の後ろ姿を見ていた。










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