氷がとけるように。
山下君が出て行き、工藤と2人きり。
ずっと私を見てる工藤に気付きつつも目を合わせなかった。


合わせられなかった。


「木村、あんまり飲み過ぎるなよ」


「…わかってる」


「山下の奴、どうしたんだ。前、飲んだ時は全然、酔っ払ってなかったのに」


1人つぶやく工藤に視線を合わせた。


「俺、送ってくから。山下が言っても断れよ」


「…わかった」


小さい声で返事して視線を外しうつむく。
断れよって命令口調の強引な言い方。


私、飲み過ぎたかな?


工藤の視線が恥ずかしくて見れない。


…ドキドキして。


心配している工藤の顔。
私に視線を向け外さない。


どうしよう。


ドキドキが止まらない。








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