氷がとけるように。
「すみません。お待たせ……………」


私も挨拶しようと顔を入り口の方へ向けた。


つなぎ姿の男性が立ち、私の顔を見ている。


うん?


無言で立ったままの男性。



何も言わず5秒くらい見つめ合う感じになってしまった。


「…こんにちは。車検をお願いした木村です」


私の方から声を掛ける。


「……木村だよな」


はい、木村ですけど…。


なんで呼び捨て?


「はい、木村です」


「木村七海、だよな?」


今度はフルネームで呼び捨てか?


「…はい」


訝しげに頷き返事した。











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