氷がとけるように。
車のエンジン音が聞こえ止まった。


「帰って来ました。呼んで来ますね」


笑顔で言い、入り口の方へ行った妊婦さん。


「おかえり」


「ただいま」


男性との会話が聞こえて来た。


「社長は?」


「電話掛かってきて話し中」


「もぅ、お客様待ってらっしゃるのに」


「俺、行くよ」


「待って、しゅんすけ。頬黒くなってる」


「いーよ。自分で拭くから」


旦那さんかな?


会話が途切れこちらに来る気配がした。






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