氷がとけるように。
「これならわかる?」


ハテナ顔してるであろう私に言ってきた。


ポケットから眼鏡ケースを取り出し眼鏡を掛けた。


黒縁眼鏡。




…あっ。


工藤俊介だ。


「思い出した。…工藤君だ」


「気付くのおせーよ」


軽く責める感じで私に言い
眼鏡を外しケースに直した。


「今、コンタクトしてるからな。気付かないか」


呟くように言って一人で納得してた。


「すいません。お待たせしました」


慌てた感じで男性が入って来た。


私に名刺を渡し挨拶する。


「社長の工藤です。石田社長の紹介ですよね」


社長の工藤健史さん。


「健兄、俺の知り合いだから、俺しとくよ」


そうか、じゃ、頼んだぞと工藤に言って
私に軽く会釈して出て行った。





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