氷がとけるように。
「こんにちはー。社長いますかー」


ドアが開く音がし男性の声がした。


顔をパソコンからドアに向ける。
工藤が立っていた。


「どうしたの?」


「社長は?」


「出掛けた」


「…そっかー」


キョロキョロと事務所を見る工藤。


「社長に用事?急ぎだったら携帯に電話しようか?」


工藤が来ることは聞いていなかった。
社長、約束してたのかな。


「いやっ、いい。近くまで来たから元気かなーって思って」


手を振り慌てて言う工藤。


「そう。お茶いる?」


「おう」


使ってない机の椅子に工藤が座り
お茶の準備をしに台所へ向かった。


事務所の小さい台所。
私が使い勝手がいいように整理してある。


新しいお茶の葉を入れて私の分も淹れた。





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