氷がとけるように。
「これ、木村好きだっただろう」


そう言って紙袋を机に置いた。


お茶を工藤の前に置き紙袋を見る。


ベーカリー吉田の文字入り紙袋。


「ベーカリー吉田のコロッケパン?
どうしたの?わざわざ買いに行ったの?」


久しぶりに見るベーカリー吉田の文字にテンションがあがり質問攻めみたいになってしまった。


「高校の近くまで行ったからまだしてんのかなって思ったらまだしてた」


高校の前にあるパン屋。
購買部にはたくさんのパンが並んでた。
私の1番のお気に入りがコロッケパンだった。


自分のお茶を机に置き紙袋を受け取った。
ズッシリと重い紙袋。


ベーカリー吉田の文字を見るだけで懐かしさが込み上げてくる。










< 64 / 188 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop