~天使ロード~
「ちょっと待っ」「おい待てよブス」

"ちょっと待って"と言おうとしたら、私の声に覆い被さるように佐藤くんが言った。


「佐藤くん~
ブスって何?響きわるーい
ブスなのは里中さんよね…?」


「てめぇだよ
心きたねぇからブスなんだ」


「何言ってるの?私は佐藤くんをずっと愛してるのに…」


「きめぇよな、お前
おい、里中行くぞ!!」


「えっ…?」


私は驚きを隠せなかった。


今佐藤くんが私の腕を掴んで、引っ張ってくれてる。


私は、佐藤くんに連れられるがままに身を任せた。
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