ハンズ
「あっ!
後で、准の店にも配達に廻りたいんだけど。
いつもと同じでって。」

「要さんとこか。
わかった。
ちょっと待っててくれよ。」


店の奥に引っ込み酒樽を運んで戻ってきた来たおじさんの前掛けのポケットの中、

薄水色のサイダーの瓶が、少し顔を覗かせてこっちを見ている。
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