ハンズ
昔ながらの懐かしい形。

そう、

ほんとのガキの頃によく目にした形。


少し頭のところが尖った、ビー玉の入ってないヤツ。

今じゃ、3丁目の駄菓子屋か、おじさんの所でしかお目にかかれなくなった品かも。


おじさんはコトブキと准の配達の分をきっちり荷台に積み終えると、ポケットから顔を出すその冷えた瓶を俺に手渡してくれた。
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