極彩色のクオーレ
「はっ、嘘つくなよ、強がりなんてみっともないぞ。
そう言う割には、穴から出てくるのに随分時間かかったよな。
本当は穴の中で頑張って慣れようとしてたんじゃないの?」
ギベオンはたじろいでしまったのを隠そうと嫌味をたっぷり口にする。
だがセイクリッドは涼しい顔をして言った。
「本当はすぐにでも出てティファニーを捕まえたかったよ。
だけど、僕の上に行動できない衛兵がいてね。
出ようにも邪魔をされてしまって出られなかっただけだよ。
この程度のトラップで動けなくなるなんて情けないけど、でも彼らも王族に仕える者たちだ。
もうそろそろ煙に馴れている頃だと思うよ」
「えっ……」
ケセラは思わず声を上げた。
そして、穴の中から衛兵たちが外に出ようとしているのを感じた。
ケセラは一歩後ずさり、ギベオンは渋面を隠せなくなる。
「まったく、彩霞ノ民の虚言などに耳を貸さないでおけばよかったものを。
僕より幼いけど致し方ない。
こうなることを覚悟のうえでそちら側に立ったのだろうからな」
セイクリッドは冷たく笑って、右手に持ったボウガンをギベオンに、左手に持った拳銃をケセラに向けた。
「恨むなら、つくべき相手を間違え愚かな行為に走った自分を恨むといい。
これは僕の計画を邪魔した罰だ」