極彩色のクオーレ
「見てもないことデタラメつくって言うんじゃねえボケ!
お前、俺が声あげてもむっつり下向いて考え込んでたじゃねえか!
とにかくニコ、行くなら高台に行け。
中心街もそれなりに集まりやすいけど、人を大勢かき集めたいならそこがいい」
ニコが唇を尖らせ首をかしげた。
「高台、ですか」
「セドナ、お前なら分かるだろ」
「ああ、よーっく分かってるしお前が何言いたいのか見当つくからとりあえず黙ってろ。
思い出すだけでもムカつくからよ」
冷やかす口調のタンザを遮り、セドナは氷点下の視線を彼に注いだ。
ティファニーは顔を逸らし、他の四人は何の話かと彼らを見る。
鉄製の馬を操りながらレムリアンが紫色の瞳をティファニーの方へ転がした。
「ティファニー、一体ドウしたンだ。
君がそコマで何かに焦ッテイるノハ珍しイ」
「どうしても街の人達に伝えたいことがあるそうです」
「伝えたいこと?何そ……」
再び窓から顔をのぞかせたリビアだが、不自然なところで言葉を切る。
前方をちらりと見て、そこにあるものを視認して叫んだ。
「危ないっ!」