極彩色のクオーレ
リビアたちの身体には細かな傷がある。
潰されているタンザはもっと酷い状態だろう。
「お、おい大丈夫なのか!?」
「手伝わなくていい!」
動く前に、言う前にぴしゃりと命じられてしまい、セドナはたたらを踏んだ。
バランスを崩しかけたがニコに掴まってどうにか耐える。
「こっち手伝ってる暇があるならとっとと逃げなさい!」
「俺らに構わず高台に行け!」
「あっ、ずるいぞタンザ、今の科白カッコよすぎ。
じゃあえーっと、えーっと、あっ、ここは俺らに任せて先に行け!」
「何だそれ、お前の方がずりぃ」
「どうでもいいわよ!」
「どうでもいいわ!」
リビアとセドナの声がぴったり重なった。
(身体潰されてんのに余裕じゃねえかタンザ!)
この腐れ縁コンビはこんな状況でも相変わらずである。
そうしている間にも追っ手はこちらに迫っていた。
猟師だけではない、屈強な男性や力強そうな女性までいる。
リビアはちらっとその集団を睨んでから、飛んできた馬車の破片を集めてタンザを引きずり出す装置を造っているニコに怒鳴った。
「何してんのよニコ!
そんなことしてる暇があったら早く行きなさい!
ティファニーが捕まってもいいの!?」
「はい、できました。
即席なので耐久性はやや落ちますが使ってください」