極彩色のクオーレ
さらにいくつかの小箱に分かれ、大小さまざまな歯車がしまわれている。
一番大きくても親指ほどしかなく、最も小さいものは赤ん坊の爪くらいの大きさしかなかった。
だけれども細かな歯はしっかりと作られている。
あまりの職人芸にセドナは感嘆の息を漏らしてしまった。
「おおー……すげえ、できる限り小さいサイズにしてくれとは注文したけど、まさかここまでとは。
ちょっと感動しちまった」
「へへっ、当たり前だろ、これが専門職なんだよ。
お客のニーズに全力で答えるのが職人の役目だ」
目を輝かせて自分が造った歯車を見つめるセドナに、ハックは得意げに胸を張る。
セドナは取り出した歯車を箱へ戻すと、カウンターの裏に箱を置いた。
ポケットから財布を取り出し、あらかじめ約束していた金額をハックに支払う。
すると様子を見にヒーラーがやってきた。
「あらぁ、誰かと思えばハックじゃないの、いらっしゃい」
「ども」
ハックはまた片手を挙げてひょいと頭を下げる。
「今日はどうしたの?奥様への贈り物を頼みにかしら?」
「違う違う、今日は仕事で。
セドナが注文していた歯車を届けに来ただけだよ」
「あら、そうなの?」