極彩色のクオーレ





セドナに続いてラリマーとケセラもいつの間にか見ることができ、最後まで目に慣れなかったのはリビアだった。


ハックがティファニーの目を見られるようになって自分が最後に残ったことをリビアは気にし、しばらくティファニーと会おうとしない時期があった。


気にしていたのはシャロアが言っていたことだ。


持ち主のことを大事に思っていれば思っているほど無色の瞳には早く慣れると彼は話した。


ということは、最後まで慣れることができなかったリビアは仲間の中でティファニーのことを最も大切に想っていないということになる。


けれどティファニーたちはそれを気にするほど愚かな性格ではなかった。


ティファニーはリビアの家を訪れ、2人だけでじっくり話し、その中でリビアは無色の瞳を見られるようになった。


それがきっかけでわだかまりは解け、それまで以上に仲良しになり、現在に至る。




「リビア」


「なあに?」


「身体の調子はどう?なんだか、前より元気になったみたいだね」



ティファニーが尋ねると、リビアは柔らかな笑みをみせた。



「そうね、前よりずっと楽になったわ。


あのバカの旅好きも、こういうときに役に立ってくれるなら文句言えないわね」



ラリマーは今も変わらず、ルースを離れて大陸のあちこちを旅している。


だが、以前と違うのは定期的にルースへ戻ってきていることと、恋仲のリビアにまめではないが手紙を出していることだ。




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