極彩色のクオーレ
「ボクは別に……一人でいても平気だよ。
友達なんて、いても面倒そうだし。
弱虫で泣き虫な、何にも憧れる点のないやつは嫌だよ」
「え」
最後の言葉に、ケセラの両目に涙が盛り上がる。
それにもお構いなしな様子で、ギベオンがいーっと歯を見せた。
(ギベオンったら、またあんな言い方して……)
(子どもかよ、あいつは)
ティファニーとセドナが、そろってため息をついた。
ニコが唇をとがらせて声を掛ける。
「ギベオンも、素直じゃないですね」
「あぁ?」
「本当はずっと欲しかったんじゃないんですか。
ただの『仲良しこよし』で終わってしまわない友達が」
「ち、違うよ……なんでそう思うんだよ」
否定するが、ギベオンの声には今までの元気がなかった。
ギベオンらしくない歯切れの悪い、しどろもどろな口調である。
「覚える心が増えていくごとに、そういった面で鋭くなるようでして」
「ニコ……」
セドナが止めようとしかけて、ティファニーからの視線を感じてそちらを向く。
ティファニーが首を振ったので、口をつぐみ、ニコの言動を見守る。
ニコが不思議そうにギベオンに尋ねた。
「そんなに嫌なんですか?」
「なにが」
「異性の友達をつくることですよ」