極彩色のクオーレ
ニコの言葉に、ティファニー以外が驚く。
ギベオンが目を丸くし、ケセラがあんぐり口を開いた。
「うわっ、とと……」
驚きすぎてバランスを崩し、セドナが枝の上でたたらを踏む。
「友達には、性別も年齢も関係ないと言われるのをよく聞きますが。
それでも、やっぱり生物は気になるものなんですか」
「ちょちょちょ、ちょっと待て、ニコ」
セドナは枝に両手のひらをつき、身を乗り出してニコを見下ろした。
不思議そうにニコが彼を見上げて首をかしげる。
「お前、今なんて言った?」
「え?友達には性別も年齢も関係な」
「そこじゃなくて」
「あれ、違うんですか?」
「や、その話は合っていると思うんだけどさ、そういう意味で言ったんじゃねえよ。
その科白の前に言ったこと!」
「――『異性の友達をつくる』、ですか?」
「そうそれ!
どういうことなんだ?ケセラとギベオンは男同士だろ?」
「え?」
ニコではなく、ティファニーが疑問の声をあげた。
4人の視線が、スッと彼女に集まる。
実際に見えなくても感じるのだろう、不安げに両手で杖を持ち、胸の前へ寄せた。
「『え?』って何だよ、ティファニー」
「だ、だって……。
女の子でしょ、ギベオンは」