極彩色のクオーレ





ハックはベッドに両足を降ろし、膝に手をついて頭を下げた。



「悪かった、こんな無茶しないようにするよ。


……お前が俺の前で死にかけるとか、そういうことがなければだけど」



タンザは何も言わない。


顔を見上げるのも少し気まずくて、ハックは動くのにためらいがあった。



「……もういいから顔上げろ」



たっぷり間を挟み、ハックが心の中で何度も「早く何とか言いやがれ!」と舌打ちしていたとき、ため息交じりにタンザが言った。


案の定、顔を上げた瞬間にタオルがとんでくる。


予想していたのとさっきまでのと比べてソフトな攻撃だったので、防ぐことができた。



「そうやって謝るぐらいなら、最初からやんなよ。


自分から危ないところに首突っ込んで俺より大ケガ負うとか、どんだけ自虐的なんだ」


「じ、自虐的って……」



(俺、お前の身代わりになってケガしたも同然なんすけど)



本音だったが、もちろん面倒臭いことになるのが目に見えているので口には出さない。


タンザは投げ返されたタオルをそばにあった洗面器の水で濡らし、もう一度投げる。


それを受け取って、ハックはまだ熱っぽい身体を冷やそうと首に巻きつけた。


冷たさが骨にまで浸みてきそうだ。




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