私の意地悪な旦那様
「人に流されるとか、バカなの?」
腰に手を回して私を引き寄せた先輩に心底安心する。
その後は流れに沿いながら進むけれど、何回かはぐれそうになった私を見かねてか、先輩は私の手を無言で握るとずんずんと前へ進んでいった。
無事園内へ入り、アトラクションを目の前にして気持ちが高ぶる。
繋いだままの手を引きながら急かすように先を進めば「子供みたい」だなんて言いつつも文句は言わずに着いてきてくれた。