私の意地悪な旦那様
「やっぱりベストスポットでしたね、先輩!」
自慢げにそう言って先輩の方へ顔を向ければ、窓の外を見てると思っていた先輩は、何故かこちらを向いている。
もしかして、横顔見られてた?
恥ずかしくて顔を伏せようとするけれど、頬に添えられた手によってそれは叶わなかった。
「先輩………?」
どきどきと高鳴る鼓動と比例して、近づく先輩と私の距離。
そっと目を閉じれば、優しく触れるだけのキスが私の唇へと落とされた。