私の意地悪な旦那様
»莉乃
「大丈夫?起きてる?」
「ん………」
もうすぐ家に着くからと声をかければ、辛うじて返事が返ってきた。
久しぶりに車を運転するために、話している余裕はない。
赤信号で止まる度に起きてるか確認すれば、毎回「んー」と曖昧な返事が返ってきていた。
「ほら、家着いたよ!」
ノロノロとした動きで車のドアを開ける功希の元へと慌てて向かう。
そして近寄れば、ぎゅっと後ろから抱きしめるように体重をかけてきた。