私の意地悪な旦那様


そういえば、あの後家に帰って「なんでまだ先輩って呼ぶの?バカなの?」って散々バカにされたんだった。


あの日はいつも以上にバカバカ言われた気がする、だなんて功希を見れば「何?」とうっとおしそうに眉をひそめる。


「なんでもなーい!」



誤魔化すようにそう言って詩織さんからのハガキへと目を向ける。


そこに書かれた『出席』の文字を丸く囲むと、ペンを置いて功希の元へと近づいていった。




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