私の意地悪な旦那様

「もしかして、私のこと……?」


聞いても答えてくれるわけじゃないけれど、「あっあ!」と嬉しそうに笑う律。


そんな律の手を握りながら、私は慌てて功希へと電話した。





「聞いてっ!律が喋ったの!私のことあっあって呼んでくれたのっ」


興奮気味で言う私に、ふーん。と電話越しで返ってくる声。


……あれ?

言葉だけなら対して気にとめることもない、いつもの功希だ。



けれども、電話越しからでも分かるほどその声色は低く、明らかに様子が違っていた。


< 319 / 330 >

この作品をシェア

pagetop