私の意地悪な旦那様
「あんなに不機嫌なのって律産まれてから初めてだし……それが、私が理由っていうのも初めてで、正直怖かったの」
「あー、うん。確かに怖そう」
「だから、何が悪いのか聞いたのに答えてくれないし、どうしようもないし……」
このまま離婚とかになっちゃったらどうしよう!!
律の前だからか、泣かまいとぐっと唇を噛みしめている。
…………確かに、今回は珍しく織部さんに余裕がなかったかもな。
目の前の莉乃の姿がさすがに不憫に見えて。
織部さんには悪いけど、今回は俺が代弁させて貰おうかな。
そう思い、俺は莉乃にティッシュを投げつけてやった。