私の意地悪な旦那様
「泣くな!織部さんと離婚とか、死んでもあり得ないって保証してやるから」
「ううう……」
ずーっと鼻をかむ莉乃にゴミ箱を寄せれば、ポンポンとティッシュが放り込まれていく。
「俺が思うに、織部さんは莉乃に嫉妬したんじゃないか?」
「…………どういうこと?」
たくさんかんだのか、少し赤くなった鼻をこちらに向けて莉乃は首を傾げた。
「だって、おまえ仕事中の織部さんに電話で律が~って言うだけ言って、すぐに切ったんだろ?」
「うん」
「織部さんからしてみれば、それってある意味自慢だけして終わったみたいな感じだし。……きっと織部さんも、律の初喋りを聞きたかったんだと思うぞ」
「…………ほんとに?」
私に怒ってるわけじゃなくって?と聞いてくる莉乃に頷く。
ただ、いじけてるだけだと思うけどな。
机にあった携帯を開けば、1通のメールが届いている。
それに返事を返すと、よし。と声を上げて立ち上がった。