私の意地悪な旦那様
「同窓会に行くのは、別に良いよ」
「え!?」とつい声を上げる。
だって毎年、行きたいって言ってもなんだか微妙そうな顔して、その後決まって不機嫌になってたじゃん。
私の言いたいことが分かったのか、もう1度大きくため息をつくと「これだからバカって言われるんだよ」と悪態をついてきた。
「今回ので分かったと思うけど、莉乃は絶対ああいう所に行くと酔いつぶれる。そしたらどれだけ周りに迷惑かけると思ってるの?」
「う………」
確かに、最後の方とかほとんど記憶にない。
言われた言葉に言い返せないでいると、功希は道の脇に車を寄せ、そして停めた。