私の意地悪な旦那様

初めて功希と出会ったその日、私は遅刻しそうだと急いで学校へと向かっていた。


あろうことか、かけていた目覚ましは電池切れで止まり、頼りのお母さんは昨日から友達と旅行。

朝早くから仕事に行くお父さんが私を起こしてくれるはずもなく、はっと目を覚まして時計を見た私は慌てて家を飛び出した。


さらに、そんな日に限って生徒指導の先生が門のところに立っている、という展開。

先生の姿を確認した私はやばい、と立ち止まって来た道を引き返す。


そして、ある壁の前に立ち止まると急いで欠けているブロックへと足をかけた。



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