私の意地悪な旦那様
「潤!こんな時間にどうしたの!?」
とりあえず上がって貰おうと急いで玄関へ向かう。
ドアを開ければ、お酒臭い潤と、潤を支えていた男の人がいた。
「いやー…すみませんいきなりお邪魔して」
「いえ、大丈夫ですよ!それより、潤、どうしたんですか?」
でろんでろんに酔った潤を敷き布団の上に寝かせると、此処まで潤を連れてきてくれた人に尋ねる。
相川さん、というその男の人は潤がここまででろんでろんに酔った訳を私に教えてくれた。
「実は、最近社内にすごい女性が入ってきてしまって…。
なんというか…肉食系とでも言うんですかね?その女性が、どうやら潤のことをお気に召したらしく、ろくに仕事もせず毎日のように潤に付きまとっていて、愚痴ぐらい聞こうと飲みに誘ったら、相当溜まっていたらしく……。
すみません、潤の彼女さんなのに、こんなこと言ってしまって」
申し訳なさそうに謝ってくる相川さんに慌てて頭を上げて貰う。
そして、私が潤の彼女ではないことを話せば、驚いたように目を瞬かせた。