私の意地悪な旦那様


「飲んでる間、潤が話す女性と言ったら莉乃さんのことばかりで、てっきり付き合っているのかと……。
酔った後も、家に帰るわけでもなくここに来たのでてっきり…」


「あぁ、私と潤、高校からの親友なので、たぶんそれが理由だと思いますよ!
それに、この辺りの居酒屋で飲んでたんなら、潤の家より私の家の方が近いですしね」


潤が彼女にフられたときや、会社で何かトラブるがあったときなど、愚痴を言いたい時にはよくお酒をたくさん持って家に訪ねてくる。

もちろん、私が潤の家に飲みに行く回数よりは断然少ないけど……。



それでもここまで酔った潤は始めてで、きっとこの相川さんって人がとても信頼出来る良い人なんだと分かる。

潤が気を許した人、という繋がりで、いつの間にか私も相川さんに気を張ることがなくなっていた。


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