別冊 当て馬ならし
ラルの口元にゆっくりと
フォークを差し出す。

パクッとそれに食いつく唇
もしゃもしゃと食べて
「おいしいなぁ」と言って笑う
きゅん↑!!!

反則です・・・・・・・ずるい・・・

もう心臓が口から飛び出しそう。

せっかく今日は
大人っぽく決めてるのに・・・
結局ラルに翻弄されて顔は真っ赤

こんな時、肌の色が濃くて
よかったって思う。

ちょっと仕返ししたくて
「玉ねぎ食べられるようになったんだね?
 大人になれてよかったねぇ」
とイヤミを言ってみる
「クララが食べさせてくれるんなら
 なんでも食えるな」
シレッとそういった。

うううう・・・・甘い言葉禁止!!!
顔がにやける
・・・まずいよーーー
私は結局、甘い反撃に撃沈して
もくもくと食事を続けるしかないのであった。
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