別冊 当て馬ならし
そうして、あたしは
うかれたまま当日を迎える。

お母さんは今回はお留守番である。

「年寄りの冷や水って意味しってる?」
とお母さんが言うと
「老人ではない私には
 意味をなさぬことわざなり」
と胸をはってお父さんは反論
お母さんに笑われてた。
そのあとラブラブなキスをして
父は馬車にのりこむ。

いくつになっても、
この人たちは・・・と思う。

あたしにもキスして母は
「お父さんをよろしくね」と
耳元で囁いた。

王の馬車とその護衛、
あたしの馬車とその護衛で
約10人程度の編成である。
< 79 / 122 >

この作品をシェア

pagetop