甘い唇は何を囁くか
イヤだ

イヤだイヤだイヤだ

できないよ

したくないよ

助けて―シスカ・・・!

頭では分かっていても、心が受け入れられない。

体が拒否する。

宗眞の唇への愛撫は、体に残る僅かな抵抗心を剥ぎ取っていこうとする。

それを懸命に理性で捉えて、泣きながら首を振る。

逃れられない。

けど、イヤ・・・。

イヤだ!!!!!!

胸を掴んだ宗眞の手は、痛いぐらいにきつく揉みしごいてくる。

それから、ブラの中に強引に手を入れて直接、胸に触れてきた。

全然、優しくない、怒りすら感じる触れ方で―。

「うっ・・・っ!」

まるで、キスではなくて唇を塞いでいるようなキス。

それなのに、強引で激しくて、力を奪われる。

やめてよ、宗眞!

分かってるんでしょ?

宗眞だって、―。

宗眞の手が、唇が止まった。

遼子は、泣きながら目蓋を開いた。

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