甘い唇は何を囁くか
ほとほとと、涙の粒を落とすシスカの頬に手を伸ばした。

「ごめん、なさいー」

こんなに熱いシスカを、身体の中に感じるまで

私は恐怖を拭えなかった。

「…?」

遼子は苦笑して、シスカの唇を塞いだ。

嗚呼ーー

私、人間じゃなくなったんだなーー

唇から流れ込む、シスカのエナジー。

身体が、更に熱くなる。

唇をはなして、ゆっくりと、

こわごわと言った。

「忘れてて、ごめん…ね?」
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