甘い唇は何を囁くか
シスカは日本語ぺらぺらだし、お母さんやお父さんに何て言われても

私は結婚をやめるつもりはない

と、いうかシスカと結婚できるなんてこと自体

いまだに信じられないでいるんだけど

「楽しみだな。」

そう言って、シスカは私を抱きしめた。

シスカは結婚式までしてくれるって言っている。

シスカの故郷にある湖の傍の小さなホテルを貸し切ってくれるって。

日本から家族とか友人とか沢山招待して、人間との生活にピリオドを打つためのパーティーをひらく。

最初で、最後の

シスカと、永遠を生きていけるなんて

本当に幸せすぎて もう言葉なんか出て来ない

あ・・・でもそうだ

「・・・どうした?」

私の様子が一瞬暗くなったのをシスカは見逃さなかった。

私の頭の中には、この目の色のことが思い浮かんでいる。

日本人にはありえない この深紅の瞳

コンタクトレンズを入れても、何故かこの赤を隠すことができなくて

結局、赤い目のままで帰るんだけど・・・
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