甘い唇は何を囁くか
シスカのおっさんと、遼子が消えてから

もう結構時間が過ぎてったと思う。

宗眞はあの頃のシスカと同じぐらいの年頃に見えるようになった。

それは、自分が不老を捨てたということで、あの時の事が夢ではなかったということ。

そう分かっている。

なのに、どうしても・・・寂しさがつのる。

これまで長く生きてきて、寂しさなど感じたことはなかったのに。

「ちっ」

仕方なく舌打ちして、夜道を歩く。

ここがどこの国で、何て所なのかなんて全く興味はない。

美味い女がいるかどうか

それだけだ。

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