甘い唇は何を囁くか
遼子の身体を抱き寄せて、シスカはその頬に口付けを落とした。

姿は年老いても、ラブラブは変わらない、ってとこか。

「…ママ、誰?」

宗眞は、がばっと振り返った。

娘が怪訝げな目で自分を見ている。

「…何、これ。」

思わず呟くと、遼子が娘をまねいて答えた。

「娘に決まってるでしょ。」

「なんで子供がいるんだよ!」

「産んだから。」

遼子は当然でしょ、と言わんばかりの顔をしている。

らちがあかないから、シスカに目を移した。

「どういうことだ?」

シスカは微笑して答えた。

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