secret act Ⅱ



『16才で迎える母の誕生日....その男が私を迎えに来る。
──────それが1週間後の8月3日....』


そう言って私は目を伏せた。



「「........」」


『なぜ来るのか.....わからないことだらけです。
でも、少なくとも私が拉致された時からその男は動いている。そして、その時の女も関係しているだろう....』


もうここまで話せば今までの話と結び付いたと思う。


『思い出したと時、離れるつもりだった。
私がいなくなれば迷惑をかけることはない。』


1度うつむき顔をあげた。


『でも────皆は私の嘘をすぐ見抜き離れることを許してくれなかった。
その上、私の心配をして別の人物になりここに身を隠すように言ってくれた。』


優菜さんの方を見ると優しく微笑んでくれた。


『過去のこともあって大切なものを作らなかった私に大切な人達ができ、その人達のそばにいたいと思った。
そして、初めて" 好き "を知った──』

翔貴さんに握られている手に力をいれた。


榊さんと西さんは何も言わず真剣に私の話を聞いてくれている。


『これが私の生い立ちと" 川辺ゆみ "の理由です。
ここにいる組員さん達は、家族だと思うんです。




この先翔貴さんと生きる覚悟を、過去に立ち向かう覚悟を決めました。
だからこそ、きちんと私を知ってもらい家族の皆さんに受け入れていただきたいです。』


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