甘美な蜜のプワゾン
何もかも違う2人だが、兄弟喧嘩をしても兄2人は蘭には決して手を上げることはしない。

瑠偉と稟にしても、中学まではよく殴り合いの喧嘩をしていたが、稟がモデルの仕事を始めてからは殴り合うことは一切しなくなった。

モデルの仕事を理解し、配慮する。

家族それぞれが思いやりを持って接する事が出来るのは、両親そして大きな“家族”がいるお陰だからだった。



蘭は上手く兄たちから抜け出し2階の自室へと駆け込んだ。

部屋に入った途端、笑いが漏れる。

(下半身事情って……いい歳した男のする喧嘩? バカすぎだし)

堪えきれず漏れる声に、蘭はベッドに突っ伏して思う存分笑った。

今日は色々あった。
兄のこと、隼人のこと、そして太郎のこと。

嬉しかった事や、悲しかった事などが複雑に絡む中でも、最後には蘭に笑顔があった。
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