永遠の眠りの先
「もう、そろそろ連れて行かれちゃうのかな…」
二人には「そんなこと絶対に言わないで」と言われているが、どうにも言わずにはいられなかった。
ごめん美幸、ごめんね梨佐。約束破っちゃって。
涙が滲む。辛かった。神様が憎かった。運命だって分かってるのに、どうしても憎んでしまうことに変わりはなかった。
「うっ……!! あ……!」
いきなり、首を絞められたかのような苦しみに襲われた。助けてと叫びたいがそんな場合等無かった。
たまたま通りすがった看護婦さんが私に気が付いたのか、走って私の元に来てくれた。きっとこれが最後かもしれない。今ここで眠ってしまえば、永遠の眠りについてしまうかもしれない。私の頭の中は恐怖と不安でいっぱいだった。