永遠の眠りの先

　やっと光が見えた。その場所には黒くて綺麗な髪がサラッと伸びてとても美しい女性の姿が、目の前で微笑ましそうに立っていた。思わず見とれているとさっきまで手を掴んでいた男の子が私の頭を殴った。
「何見とれてんだ。この方がこの世界の神様のヘラ様だよ」
「へ…！？ か、神様…！？」
　どおりで美しいって思った。それにしても、今目の前にいる方が神様……。私今、神様の前に居るんだ…。と、とにかく何か言わなくては…！
「は、はじめまして…！！ 星月あかりと申します…！」
　私はペコリと頭を下げる。神様は優しくクスクスと笑った。
「緊張しなくて大丈夫よ。よろしくね、星月あかりさん」
　にっこりと私に笑顔を向け、私に手を差し述べた。その笑顔はほんわかしていてとても癒される。
「は、はい…！」
　私は笑顔を返し、神様の手をぎゅっと握った。