鈴芽 ~幸せのカタチ~
私はすぐに公園へ向かった。

恭子先輩に引っかかれた、ボロボロの髪と頭のまま。

外は雨が降り出していたが、かまわず走った。

早くオジサンに逢いたい。

今なら気持ちを伝えられるかも。

受け入れてもらえなくてもいい。

でももしかしたら…。


同じ頃学校では、

『スズ見なかった?』

祐介が私を捜していた。
『それが、恭子先輩ともみ合いのケンカしちゃって、そのまま帰ってこなかったんです。
携帯の電源も切ってるみたいで…。』

それを聞くなり祐介も学校を飛び出して私を捜していた。
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