鈴芽 ~幸せのカタチ~
『好きなんだよスズ!
ずっと一緒にいようって言っただろ?』

抱きしめられている体と同じくらい胸が痛かった。

祐介を今までずっと騙していた。

祐介がどんなに私を想ってくれているか伝わる。
でも私はこんなに祐介を好きだと思ったことはない。

祐介から別れを切り出されたとしても、
私は取り乱しもせず素直に応じるだろう。

皮肉にも、オジサンを好きになったことで、
今私がどれだけ祐介にひどいことをしてるかがわかる。

好きな人に否定される、私だってオジサンに否定されたら苦しくて悲しくてどうにかなりそう。

オジサンが私を選ぶ確率なんてかなり低い。

でもだからといって、祐介をキープみたいに扱いたくない。

祐介には幸せになってほしい。
< 48 / 203 >

この作品をシェア

pagetop