Sugar Love 番外編①
高速船の甲板で海を見ながら先ほどの土産物屋で買った手のひらサイズの木彫りの人形を私は手にしていた。



あの後、どうやら2人のキスシーンを三人組が見ていたらしく声をかけてこなくなった。



牽制の意味をこめたキスだったらしい。



「気に入ったのか?」



ぼんやり木彫りを見ていると上から琉聖さんの声が聞こえた。



「うん、これは大事な記念だからっ」



大事そうにしてから琉聖さんを見て笑った。



楽しかった旅行は終わりに近づいた。



明日、2人は日本へ帰る。



「また旅行に連れて行ってね?」



「もちろん」



琉聖さんが私の肩に腕を回し微笑みかける。



これから琉聖さんは私をいろいろな所へ連れて行ってくれるだろう。



そして一つまた一つと思い出の品が増えていく。



つらい日々はこの旅行で忘れさせてくれた。



いつか自分達の子供とここへ……思い出の場所へ一緒に来たいと思った私だった。





                    END



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