【続】早瀬くん、好き。
「……それにさぁ?
帰すわけにはいかないんだよ。
この子は大事な人質だからさ。」
「…どうゆう意味だ」
「…おい、出ていいぞ」
西田さんの言葉と共に私の後ろから
子分の生き残りが出てくる。
そして、手だけをロープで拘束されている私を立たせる。
「…え、ちょっと何すんの‼︎」
「うっせぇ、黙ってろ」
そう言って私にナイフみたいなのを向ける。
……ッ
まじでこの人たちイかれてるよ。
「鮎原っ‼︎‼︎」
早瀬くんは私の方へ来てくれようとするが、
「おーっと、ダメだよ。
まずは俺を倒さないとね?」
西田さんが早瀬くんを止める。
「…どけよ」
「あ?」
「どけって言ってんだよ…っ‼︎‼︎」
今まで聞いた中で一番低くてドスの効いた声をだす早瀬くん。
そして西田さんに殴りかかる。
「いいのかなぁー?
俺のこと殴っちゃっても。
…俺に手出したらあのチビの顔に傷がつくはめになるぜ?」
早瀬くんはその言葉に出かかっていた手をおろす。
「…そうそう。
エライエライ。
1度でも俺に手を出したらチビの顔にナイフ突きつけるかんな?
だーいすきなおチビちゃんを傷つけたくないだろ?」
何よ、こいつ。
卑怯すぎる。
けど、残念でした。
早瀬くんは私のために殴られたりなんかしませーん。
もう別れてるんだから。
バーカ、バーカ。