甘い恋飯は残業後に
感情の昂ぶりが抑えられず、しゃくり上げて泣いてしまっている。ここまでくるともう、簡単には止められない。
「わたしが……っ、あれを、彼に言わせたも、同然……」
「たとえ桑原が本当に傷つけた側だとしても、ああいうことを公衆の面前で言っていいことにはならない」
「言われても、仕方ないぐらいに……彼を傷つけた、から……」
ヒックヒックと、子供みたいに泣いている自分が恥ずかしい。
難波さんはふと立ちあがり、こちらに歩いてくると、少し隙間を空けてわたしの隣に腰を下ろした。
「あまり、自分を責めるな」
だって、責めたくもなる。
わたしと誠実に向き合ってくれていた人を、信じ切れずに傷つけたなんて――最低だ。
前は、酔ってもあんなに乱れるような人じゃなかったのに……。
彼を変えてしまったのは、きっと、わたし。
どれだけ、深く傷ついたんだろう。彼の心中を思うと、胸が締め付けられるように痛い。