ツンデレくんを求めてみます。
「奈子さん、今日家に行っていいけ?」
「……いいけど」
部活の後、そう言われてあたしは少し動揺していた。誘うのはいつもあたしだったから。
「ご飯は?」
「いい。すぐ帰る」
「そう」
二人であたしの家に行った。部屋に入って向かい合って座るまであたし達は無言だった。
もともとあまり話さない男だけど、この沈んでいる妙な空気はなんだ。あたしだけのせいではない気がする。
「……中出、どうかしたの?」
「…………ん」
中出はあぐらをかいて目を伏せていた。待っていても口を開こうとしない。
「中出、あたし腹減ったからご飯作るよ」
あたしは立ち上がって台所に行こうとした。オムライスにでもしようかな。中出の分も作ってあげようと思った。
立ち上がろうと腰を上げたら、服の裾を掴まれた。目を伏せて、指の先で裾を掴んであたしを引き止めようとする中出が妙に可愛く見えた。
「…………ちょっと、待って」
そう言われてしまったら先に中出の話を聞きたくなるじゃないか。
あたしは上げた腰を戻した。中出と向かい合う。
「……いいけど」
部活の後、そう言われてあたしは少し動揺していた。誘うのはいつもあたしだったから。
「ご飯は?」
「いい。すぐ帰る」
「そう」
二人であたしの家に行った。部屋に入って向かい合って座るまであたし達は無言だった。
もともとあまり話さない男だけど、この沈んでいる妙な空気はなんだ。あたしだけのせいではない気がする。
「……中出、どうかしたの?」
「…………ん」
中出はあぐらをかいて目を伏せていた。待っていても口を開こうとしない。
「中出、あたし腹減ったからご飯作るよ」
あたしは立ち上がって台所に行こうとした。オムライスにでもしようかな。中出の分も作ってあげようと思った。
立ち上がろうと腰を上げたら、服の裾を掴まれた。目を伏せて、指の先で裾を掴んであたしを引き止めようとする中出が妙に可愛く見えた。
「…………ちょっと、待って」
そう言われてしまったら先に中出の話を聞きたくなるじゃないか。
あたしは上げた腰を戻した。中出と向かい合う。